株式投資で失敗する人の特徴

失敗する人の特徴には共通点が多く、予めその共通点を知っておき避けていくだけで失敗の可能性は減らせると考えています。その為、株式投資で失敗する人の特徴をまとめてみました。

成功例だけから成功方法を決めつけるのは良くない

株式投資で成功した人は様々な方法で資産を増やしています。

成功した人の手法例

  • インデックスファンドに長期積立投資をした
  • 高い企業分析力で優良な個別銘柄を見つけ、集中投資した
  • テクニカル分析を用いて短期売買を繰り返した
  • たまたま運が良くて何十倍にもなった銘柄を持っていた

しかしながら成功した人たちの手法を真似をすれば、同じように資産を増やすことができるかと言われればそれは違います。
あくまでその時期にその手法が有効であっただけで、これからも同じように再現性があるかと言われれば疑問が残ります。つまり、その手法だから成果が出たと決めつけるのは生存者バイアス(※)がかかっている可能性があり、その手法に優位性があったからではなく「実はすべて運だった」という事も十分あり得るのです。

※生存者バイアス:失敗した対象は無視し、成功した対象だけを見て判断してしまうこと。

もし仮に株価が上がるか下がるか50%ずつの単純化した勝負で考えてみたとして、何も考えずに適当に買ったとしても約1000人に1人は10回連続ですべて当たってしまうのです。

また、成功している人の行動や考え方の特徴については失敗している人のほど特別な偏りを感じられない印象です。
正しいと思われる方法や行動で順当に成功している人もいますし、逆に馬鹿げた方法や行動で成功している人もいます。「正しそう・正しくなさそう」と感じるのは見ている側がそう感じるだけであり、実際に正しいかどうかはわからないのです。

負ける人は負けるべきして負けている

絶対に成功する方法は無いですが、高確率で負け組に入らないようにする方法はあります。それは単純で、失敗した人と同じようなことをし続けないだけです。
今はネットでいろんな情報を見れますから、その中で成功例も失敗例も数多くのケースを見て思ったことは、勝つ人は予想できないけど負ける人は負けるべきして負けているという事です。

つまり成功した人の特徴はランダム性が高く共通点を見つけることは難しいですが、一方で失敗した人の特徴には共通点が多く予めその共通点を知っておき避けていくだけで失敗の可能性は減らせると考えています。

失敗する人の行動や考え方の特徴

勉強しない

今の時代、投資関係の書籍・ブログ・参考になるサイトは山ほどあります。
日々忙しいとは思いますが、便利に利用できるものは最大限利用して、少しずつでもいいので常に勉強はするべきだと思います。

やはり働くことに日々多くの時間を割いていて自分が稼いだ大事なお金にもかかわらず、ろくに投資の勉強もせずに大きい額を投資するのはおかしいと思います。でもこれが結構な割合いる、というのも事実です。

他人の言うことを鵜呑みにする

他人の意見は参考になりますが、自分のことは自分の意思で決めるべきです。
あのYouTuberが言っていたから、この本に書いてあったから、有名な経済学者やトレーダーが言っていたから、そんな他人の意見で決めてしまうと悪い結果になったときに他者のせいにしてしまいます。そんな考えの人は悪い結果を他者のせいにしがちで、だからこそ失敗から学ばない傾向があります。他者の意見は参考にしつつ、意思決定をしたのは自分だと認識して、結果は自己責任だと自覚できる人が理想です。

とりあえずやってみる、ができない

失敗する人ほど、いつまで経っても行動しない傾向があります。
やらない言い訳を作るのが得意な人、中途半端に頭が良い人、完璧主義な人、めんどくさがりな人が多いです。

「1円も損したくない」といった失敗したくない精神が極端に強いパターンと、単純にめんどくさいパターン、結果が見えているからと決めつけるパターン等があります。やらざるを得なくなった(最悪の)タイミングでようやく行動し結果が良くない場合や、やらないことによる経験不足や機会損失による失敗が多いです。

個人的には、①すぐにやる、②失敗しても痛くないコストでやる、③そこまで期待せずにやる、この3つに気を付けてまずは試してみるのが良いかなと思います。失敗したときの少しの損失は、経験のための参加料だと思っています。

十分なリサーチをしない

失敗する人ほど、情報収集や分析をするプロセスを軽視しがちです。
例えば、次のようなものが挙げられます。

  • ホームページで事業内容・経営計画・最新ニュースを確認する。
  • YouTube、SNS、雑誌、テレビなどで会社やサービスがどのように取り上げられているかを確認する。
  • 口コミやレビューで、実際の製品やサービスの良さや問題点を確認する。
  • マーケットシェアと競合企業について調べる。
  • 日経平均株価、TOPIX、NYダウなどの株価指数を確認し、対象銘柄と相場全体の値動きを比較する。
  • 時価総額・株価チャート・決算月・株主構成・配当金推移・配当性向・信用倍率を確認する。
  • 決算書を読み、企業が所有する資産、債務や負債、売上、経費、利益などを確認する。

すぐに結果を求める

短期的な思考で計画性のない人や、じっくり待つことが出来ずにすぐに結果を求める人ほど失敗しやすい傾向があります。
投資は不確実性が高いため、当初の期待リターンが出ない場合や逆に下落して元本割れしてしまう場合もあります。思ったようにいかない場合に投資自体をやめてしまったり「このくらいの金額なら最悪無くなっても良いから、いっそのことハイリスクなものに変えて一か八か勝負してやろう」と投げやりな考えをする人もいますが、いつかは失敗するのでほとんどの場合で良い結果とはなりません。

意志が弱い

意志が弱く、自分で定めたルールを守れない傾向があります。
例えば、次のようなものが挙げられます。

  • ここまで下がったら買うと考えていたが、実際に下がったら怖くなって買わなかった。
  • 長期投資を前提に買ったので短期の値動きは気にしないつもりだったが、少し下がったので怖くなって売ってしまった。
  • 投資が上手くいっていたので、もっと儲けようと考えて当初のルールを無視して投資金額を増やした。
  • 以前分析して買わないと判断した銘柄の株価が何の情報も出ていないにもかかわらず上昇しているので、乗り遅れてはいけないと思って買ってしまった。

柔軟さ・謙虚さがない

頑固な人、自信家な人に多く、自分の間違いを認められない人は注意が必要です。
ルールを守る意思の強さと間違いを認めて軌道修正できる柔軟さを持つことは、一見矛盾していますがどちらも大事なことです。

例えば、次のようなものが挙げられます。

  • ずっと負け続けているのに、同じ手法を繰り返し続けている。
  • 下げ続けている銘柄をいつか上がると信じてナンピンし続けている。
  • 自分が無知だと思っていない。それなりに勉強したから人より知識があると勘違いしている。
  • 儲かったときに、自分の分析が正しかったから儲かったと思っている。
  • 自分と違う投資手法をしている人を見ると、何か言いたくなる。

最後に

以上、株式投資で失敗する人の特徴をまとめてみました。
失敗した人の特徴には共通点が多く、予めその共通点を知っておき避けていくだけで失敗の可能性は減らせると思います。
人間、いつの間にか謙虚さを忘れたり勘違いしてしまうこともありますので、自分も常に勉強しながら謙虚さを忘れずにいきたいと思います。

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