リスク許容度って何?その意味と考え方を解説

リスク許容度の定義

リスク許容度とは、「どれくらいまでの損失であれば受け入れることができるか」という度合いを示しています。
年齢・家族構成・資産額・収入額・支出額・性格・経験・目標・価値観などによって人それぞれ異なりますので、資産運用に取り組む際は自身のリスク許容度に合わせた資産配分や投資対象選びをすることが大切です。

リスク許容度を確認しておく目的と重要性

投資を行う上で、どんなに優良な投資対象であっても損失の可能性は避けられません。
予め自身のリスク許容度を知っておくことで、投資対象・投資比率・運用額・損切りポイントなどを考える手助けとなります。

これを始めに考えて資産運用に取り組んでおかなければ、気付かない間に自分の受け入れられる最大値以上のリスクをかかえている状態となってしまうかもしれません。突然の暴落によって耐えきれない状況に陥ってしまったり、絶対に手をつけてはいけない生活防衛資金に手をつけてしまったり、信用取引なら追証(おいしょう)が発生してしまうケースもあります。

追証(おいしょう):委託保証金を追加で差し入れなければならない状態のこと

リスク許容度を決める要因

  • 投資期間:資金が必要になる時期までの時間が長い方がリスク許容度は高いと考えられます。近い将来必要になるお金であればその分リスク許容度は低く、そもそも投資しないという判断も必要です。
  • 年齢:仮に損失が出た場合であっても労働によって損失をカバーできる可能性が高いことから、基本的には年齢が若い方がリスク許容度は高いと考えられます。しかしながら、お子さんがいる家庭では教育資金のように必要となるお金もありますので、年齢だけでは一概に計れません。
  • 資産状況:既に多くの資産を持っている場合はその分損失に耐えることができますのでリスク許容度は高く、逆に資産が少ない場合はリスク許容度は低いと考えられます。
  • 収入と支出:(収入)-(支出)の金額が高ければ、仮に損失が出た場合であっても労働によって損失をカバーできる可能性が高いのでリスク許容度は高いと考えられます。
  • 性格や価値観:損失に対してどれだけ精神的負荷がかかってしまうかは、その人の性格や価値観によって異なります。しかしながら自己分析が間違っている可能性もありますので、自分が思うよりも控えめに見積るくらいでちょうどいいと思います。
  • 目標:何のために投資するのか、リターンはどのくらい必要なのか、どれくらいの確率で目標に到達する必要があるのかによってリスク許容度は変わります。最悪失敗しても生活に困らないのか、困るのであればどのくらい困るのかによって考える必要があります。

リスク許容度=とるべきリスクの目標値ではない

自身のリスク許容度の限界までリスクをとって、最大リターンを狙うことが必ずしも正解ではありません。
あくまで自身のとれる最大リスクを超えてしまわないように参考にすることが目的です。

リスク許容度を超えた投資をしてしまっている時に起きること

リスク許容度を超えた投資をしてしまっていると、過度な精神的ストレスがかかります。
もし次に挙げるようなことが起きていたら、投資額を減らすことを考える必要があります。
また、投資を始めたばかりで経験が浅いことによって起きていることなのか、リスク許容度を超えていることによって起きていることなのか、については状況を見ながら見極めていく必要があります。

一日に何度も株価をチェックしてしまう

短期トレードをしている訳でもないのに、気になってしまって一日に何度も株価や基準価額をチェックしてしまう場合は注意が必要です。投資スタイルにもよりますが、普段働いている個人投資家の場合は多くても1日1回も見れば十分です。特に長期で全世界株式連動の投資信託に積立しているような場合であれば短期の値動きを見たところでリターンは上がりませんから、基本は月に1回程度でもいいと思います。

睡眠の質が下がる

ストレスによって睡眠が浅くなったり、十分な睡眠時間を取っているつもりが睡眠の質が低く日中に眠たくなってしまう、などの不調が出たら注意が必要です。夜遅くまでアメリカ市場や暗号通貨の動きを見ていて睡眠不足になってしまうことも注意です。

株価が下がったときに恐怖を感じる

株価が下がれば損をするので、誰だって怖いと感じると思います。しかし、予め過去のデータ分析等からリスクが予想できているのであれば、その範囲内での多少の下げで怖いと感じるということはリスクを取りすぎている可能性があります。多くの場合、自分で思っているよりメンタルは強くありません。

株価が上がったときに気分が舞い上がってしまう

過度に気が大きくなったり、誰かに話したくなったり、仮に良い結果であっても自分の精神に影響が出すぎている場合には注意が必要です。基本的にはリスクとリターンはセットですから、その逆になってしまっていた可能性も考えておきましょう。悪い結果は良い結果以上に自分の精神に影響することを忘れてはいけません。

今現在の生活が苦しすぎる

節約して投資をすることは大事ですが、今現在の生活を犠牲にしすぎることも良くありません。「無理をする=リスクをとりすぎ」の可能性もありますので、バランスをとることが大事だと思います。

最後に

資産運用を行う上で自身のリスク許容度について理解しておくことは重要です。
許容できるリスク幅は人それぞれ違って難しいところはありますが、この記事を通して自身のリスク許容度について考えるきっかけとなれば幸いです。

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