投資における「リスク」とは何か

日常的に使用する場合、リスクという言葉は「危険」や「危険の度合い」といった意味合いで用いられています。投資においてもリスクという言葉がよく使われますが、同じ意味として使っても良いものなのでしょうか。

今回は、投資においての「リスク」という言葉の意味とその付き合い方について解説していきます。

一般的な「リスク」の意味

国語辞典でリスクという言葉を調べてみると、以下のように記載されています。

危険の生じる可能性。危険度。また、結果を予測できる度合い。予想通りにいかない可能性。「―を伴う」「―の大きい事業」「資産を分散投資して―の低減を図る」

goo国語辞書

つまり、一般的には「危険」を前提とした、その度合いや可能性・確率を表す言葉であると言えます。

投資における「リスク」の意味

投資・金融・資産運用においてのリスクは、一般的に「不確実性」の意味で使用されます。
「不確実性」とは価格の変動幅やその可能性・確率のことです。

十分な流動性があり、情報格差がなく、公正な取引がなされる金融商品であるなら、「価格が不当に高い」または「不当に安い」場合にそのまま放置されるということは基本的に考えられません。市場参加者の売買によって参加者の総意である価格に是正されるためです。この考えは、米経済学者のユージン・ファーマ(Eugene Fama)が「効率的市場仮説」として提唱しています。

つまり効率的市場仮説から考えた場合、あなたがとある企業を分析し現在の株価が安すぎると感じたとしても、それよりも実際の価格の方がはるかに適正である可能性が高いと考えることができます。
もちろん効率的市場仮説は絶対的なものではありませんし、例外は山ほどあります。しかし、逆に「この会社の株価は絶対に上がる」などと安易に決めつけてしまうことは非常に危険であり、その期待リターンの裏には同じ程度の危険性を含んでいると考えた方が健全です。「絶対に上がる」と考えているあなたのトレード先には「絶対に下がる」と考えて売ってきている人もいるということを忘れないでください。

リスクを完全に無くすことはできない

どんなものにもリスクは存在します。
投資などせずに単純に現金を貯金していけばリスクがないかと言われれば、それは違います。
額面が増えても、インフレにより価値が目減りする可能性があります。
また、一般的に無リスク資産と呼ばれる元本保証の国債であれば、国が発行している債券なのでリスクがないかと言われればそれも違います。
国が財政破綻したケースも数多くあります。

つまり、そもそもリスクは完全に排除することができないものと考え、しっかりと様々な資産クラスに分散し、自分にとって適正なリスクにする必要があります。

リスクとの付き合い方

・リスクの確認
まずは投資対象にどのようなリスクの種類・どの程度のリスクの大きさがあるのかを事前に確認し、理解する必要があります。

・リスク許容度の確認
自身がそのリスクに耐えられるのかを考える必要があります。人にもよりますが、基本的には自分の考えるリスク許容度よりも実際のリスク許容度の方が低くなる場合が多いです。「余剰資金だから下がっても大丈夫」と考えていた人が、いざ暴落が起きると耐えられずに売ってしまうなんてこともあります。
また、当初の想定リスクの見積りが正しくない可能性もあります。あくまで過去の実績などからリスクを想定しているにすぎないので、将来が確約されているわけではありません。自分にとっては少し控えめかなと思うくらいで考えておきましょう。

・リスク管理
リスクが高い投資対象には少額で投資するなど、リスクの高さに応じて金額で調整しましょう。
また、一定の現金を残しておくことや、様々なリスク資産に分散すること、積立のように投資タイミングをずらして時間的にも分散するなど、うまくリスクを管理しながら自分にとって最適なリスクをとりましょう。

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